明治21年倉敷で創業した倉敷紡績株式会社の創立80周年記念事業として、昭和44年に建設された。記念館建物は創立時からある原錦倉庫を利用しており、 土蔵造りの原型は創業当時のままです。

時代を追って当時使用された機械や模型・文書・写真・絵画などでクラボウや日本の紡績産業の歩みを辿っています。 又、日本の近代産業の発展史としても興味深いものがあります。

(第1室)明治時代…創業時英国から輸入された紡績機械のネームプレートや蒸気式消防ポンプの他、創立当初の関係文書を展示

(第2室)大正時代…第2代 目社長大原孫三郎の経営理念である「労働理想主義」を体現した分散寄宿舎の模型、企業内学校、病院、労働科学研究所、社会問題研究所関係の資料を展示

(第3室)昭和時代(戦前・戦中)…世界的な不況を乗り越えるたび、レーヨンや羊毛工業に進行、戦時下にあって次第に軍需産業に組み込まれていった様子を 展示。又、当時倉敷に滞在していた棟方志功が従業員教育のため、乞われて襖に描いた書を展示

(第4室)昭和時代…戦後の経済復興に伴うクラボウの歩みと 昭和30年代以降の非繊維分野への専業展開を年表風に紹介。